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尿路結石経験のあるシニア猫は特に注意すべき水腎症とは

結石が原因で腎臓に水がたまる、それが水腎症

尿路結石を起こしやすい体質の猫は、一生涯結晶や結石が起きていないか注意深く観察する必要があります。万が一にも結石が原因で尿管閉塞が起きてしまえば、腎臓の内部に水が溜まってしまいます。そんな恐ろしいことになっているのに、なかなか気づきにくいシニア猫が警戒すべき怖い病気の一つが水腎症なのです。

シニア猫
腎臓に水がたまるのに、気づきにくいのはなぜ?
水腎症の初期症状はシニア猫の特徴とも重なる

水腎症のまだ軽い段階では、食欲不振や下痢が見られます。そして食欲不振や下痢が改善しなければ体重も減少していきます。シニア猫に特有の消化力の衰えや一時的な食欲不振と思って経過観察をしがちですが、この段階で深刻にとらえて動物病院で診察を受けておいたほうが安心です。

また、水腎症は片方が先に詰まって腎臓が膨らみ始めることが多いです。その膨らみは、左右で大きさや硬さが違う部分があるので触るとわかることもあります。かなり深刻な状況になっても症状が目立たないこともあり、意識していなければ気づかないことに怖さがあります。

そのまま放っておけばやがてはもう片方も結石が詰まって膨らみ始め、腎不全へと進行してしまいます。水腎症は、腎不全になってしまう一歩手前の腎臓の病気ということです。

水腎症になってしまうと手術が必要

猫の水腎症では手術が行われます

結石の種類が溶解できるものなら良いですが、発見が遅かったときや溶解できない種類の結石で閉塞していた場合は麻酔をして開腹手術が必要になります。片方の腎臓が水腎症の状態を放置した結果機能しなくなっていれば取り出す手術をすることにもなってしまいます。これに、高齢の猫が耐えられるのかどうかは一つの大きな賭けになります。

ジジ
怖いよ~。キャットフードをできるだけいいものにして、水分を摂ることで結石を作らないように気を付けないといけないよね。

シニア猫の水腎症を防ぐ方法は? まとめ

シニア猫を水腎症にしないためにできること

水腎症にならないためには、原因となる結晶や結石ができないようなキャットフード選びに気を遣うことが一番重要です。

もちろん、水腎症になってしまう原因は他にもあり、自分なりに気を使っていてもなってしまうことはあります。あまり過信せず、少しでも気になる変化があったら動物病院で検査をしてもらう必要があります。

ジジ
水腎症になったらキャットフードも療法食になるんだよね?
療法食と言っても選択肢は豊富

猫の水腎症では、低タンパク質の腎臓病用の療法食を推奨されます。しかし、食べてくれないことも多い療法食です。ウェットフードも含めて無添加のノーグレインの療法食もたくさんインターネット通販で購入できますのでいろいろと試す必要があります。

ただもっともよくないのが食べないことなので、食べるキャットフードを優先するという選択もあります。水腎症になったシニア猫は元気も食欲も落ちてしまいやすいので、無理に食べたがらないキャットフードを与えるよりも食べるものを食べさせたほうがいいです。

シニア猫の腎臓ケア用のキャットフードでオススメは?

尿路結石を起こしにくいキャットフードがお勧め

尿路結石を起こしにくく、腎臓に対してのケアもできているキャットフードというのは

タンパク質含有量が30~31%程度で、クランベリーやリンゴのような泌尿器や腎臓にやさしいフルーツ、ハーブを使用している無添加・ノーグレインのキャットフードです。

あまりタンパク質を摂りすぎるのも、腎臓や肝臓に負担をかけるので高タンパク質の食事に偏らないことも注意点です。

この条件を揃えているキャットフードとしては、レガリエをお勧めします。

乾燥肉ではなく生肉を使用しているのでシニア猫にとって高すぎないタンパク質量を実現しているのがレガリエ。泌尿器にやさしいといわれるリンゴやクランベリーも配合しているので腎臓病の猫でも比較的安心して与えられます。(もちろん、腎臓ケアの療法食を食べてくれない場合でのお勧めです)

ジジ
その他、ZIWIピークアートゥのようなウェットキャットフードを与えるのもいいよ。
水分が多いウェットフードは尿路結石の予防に役立つ

水分が多い無添加・ノーグレインの総合栄養食のウェットフードは尿結石を起こしやすい水分不足が原因の尿の濃縮をある程度は防いでくれます。それでも水を飲まなければ結石はできてしまいますが、ドライフードで水を飲まないことよりはリスクは抑えられます。結石を起こしやすい猫、水腎症が心配な猫にはウェットフードの導入も検討しましょう。

そして、水分を摂らせるために水を置く場所を複数にしたり、水の容器を工夫するなどの努力もしましょう。水を水素水にしてみたり、猫用の栄養スープを与えることもお勧めです。

シニア猫が水を飲みにくい背景には歯周病の影響も

シニア猫が水を飲みにくくなることは大きなリスク

シニア猫歯周病になると、水を飲むときに歯がしみるようでなかなかうまく飲めないということがあります。それが原因で水分不足になり、結果結石ができ、水腎症から腎不全という末期まで進行してしまうことがあります。

このようなことにならないように、シニア猫にはドライフードだけでなく水分補給をするために様々な工夫が必要です。すべてウェットフードに切り替えたうえで水素水などのきれいな水を各所に用意するくらいのほうが安心です。ただ、それでも体質には逆らえないこともありますので、定期的に動物病院へ通って検査を受けることは怠らないようにしましょう。

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