猫が10歳を過ぎて元気なら疑うべき猫の甲状腺機能障害

シニア猫なのに元気で食欲旺盛、喜ばしいとは限らない

シニア猫の3割が実は発症しており、診断を受けていない猫も含めるともっといるのではと言われている内分泌疾患が猫の甲状腺機能亢進症です。逆の低下症は猫ではめったにないそうです。

甲状腺機能亢進症を発症するのは10歳を過ぎたシニア猫に多いのですが、初期症状はただ元気で走り回り、よく食べるという喜ばしい状態なので飼い主もまさかそれが病気だとは思わないところに怖さがあります。

ジジ
元気で食欲がある普通の猫と、甲状腺機能亢進症の猫の違いは?
夜中に一人で泣き喚くことが多くなったら、動物病院へ

シニア猫が元気でよく食べているのに、少しずつ痩せてきたなと思ったときには、甲状腺機能亢進症を発症している可能性がかなり高いです。

また、この病気になった猫は大きな声で喚くことが増えます

シニア猫の認知症でわめくこともあるし、糖尿病でもやせることがあります。

正確な診断は動物病院で血液検査などをすることで下ります。

ジジ
シニア猫が痩せてきていないかどうか、毎日抱っこしていてもわかりにくいこともあるよ。定期的に体重を測っていれば早期発見も可能な病気だよ。

甲状腺機能亢進症になる原因について

シニア猫に多い甲状腺機能亢進症の原因は特定困難

魚や海藻類のようなヨウ素の多い食材を使ったキャットフードの食べすぎによる、ヨウ素の過剰が甲状腺機能亢進症の原因として挙げられており、低ヨウ素食の療法食がヒルズから販売されています。

また、魚の缶詰の内側に塗布されているビスフェノールAという錆防止剤やプラスチック製品内分泌の代謝をかく乱し、甲状腺機能障害を引き起こすことでヨウ素をうまく利用できなくなることが原因ということも指摘されています。

シニア猫
魚の缶詰とかプラスチック製品とか身の回りにいっぱいあるよ?
ジジ
キャットフードそのものが甲状腺機能亢進症の原因と言っても過言じゃないよね。日本の猫のほとんどは魚の缶詰、ヨウ素の多いドライフードよく食べてるもん。
ヨウ素の低いキャットフードを日ごろから選ぼう

甲状腺機能亢進症に一度なってしまったら、一生ヒルズの療法食を食べていないと治らないし、再発してしまいます。あるいは、副作用のリスクがある薬を一生飲み続ける代わりに好きなキャットフードを食べることもできます。

診断されてしまうと好きなキャットフードを選べなくなるという意味でも恐ろしい甲状腺機能亢進症予防するには、魚の缶詰を避け、品質の不明な内臓や肉副産物含まないドライフードを選ぶことが重要です。化学物質の影響も指摘されている病気なので、

無添加の品質の良いキャットフードを選ぶこと予防の一つとして推奨できます。

また、プラスチック製品容器キャットフードを与えるのもやめたほうがよさそうです。

ジジ
えー。知らなかった。知ってたらプラスチック製の容器は買わなかったよ。
ジジ
キャットフードは中国製ではない陶磁器や陶器の、できればひげに当たらない平たいお皿で与えるのが理想だよ。
ノラ
缶詰の内側に塗られるビスフェノールAも、だいぶ世界的に規制が進んでいて、安全な防錆剤に置き換えられているんだけど、中国製は社会的信用度がどうしても低いからね…。容器も缶詰も、中国製は避けたくなるよね。

甲状腺機能亢進症を防ぐ理想のキャットフードとは

甲状腺機能亢進症は魚より肉が好きな猫には少ない

シニア猫になってから甲状腺機能亢進症にならないようにするためには、魚よりも鶏肉、牛肉、豚肉のような肉類が好きな猫に育てることが理想です。

子猫の時からマグロが好きだからって、マグロばかり与えていると将来高確率で甲状腺機能亢進症になりそうですね。マグロやカツオの缶詰の一般食はスーパーでも人気ですが、ほどほどにしておくべきです。

ジジ
マグロの総合栄養食、なんて特によくなさそうだね
ロシアン
マグロというヨウ素の多い食材にビタミンミネラルを添加することで総合栄養食にしてるからね…。予防のためにはあまりあげないほうがよさそう。
冷凍生肉食が甲状腺機能亢進症に良いという意見も

冷凍生肉が猫の食事として最も最適という意見を支持する人の中には、

フリーズドライフードや冷凍生肉を猫に与えることで甲状腺機能亢進症の数値がよくなったという記事も見かけました。

ですが、それに関しては獣医師は反対、支持できないと回答しています。冷凍生肉を甲状腺機能亢進症の猫に与えることの是非については、きちんと証明できるだけの研究がされていない以上、明確な答えは出ません。

フリーズドライ、冷凍生肉を導入しても良い事例(初期の腎臓病)もありますが、基本的には健康な若い猫の健康維持に対してのみ推奨できるようです。

たいていの甲状腺機能亢進症の猫が数値の改善が見られたというデータが取れているヒルズの療法食をおとなしく与えるほうが無難なことは確かです。

ジジ
最近流行し始めたフローズンフード、冷凍生肉を使った総合栄養食として通販サイトで購入できるようになったね。信頼性と衛生面はばっちりなんだけど、甲状腺機能亢進症になってしまったら食べられないよね‥。
シニア猫
血液検査をして、動物病院の獣医師と相談のうえでOKをもらえたら与えてもいいと思うよ。でも、病気を持っている猫や高齢猫に対して自己判断で与えるのはやめたほうがいいよ。

シニア猫に多い甲状腺機能亢進症を根治する方法について

甲状腺機能亢進症の療法食を食べなかったら?

甲状腺機能亢進症療法食は、食べないという猫もいます。そのような場合は通常のキャットフードを食べながら薬を使って数値を安定させるという治療法が選択されます。甲状腺機能亢進症は直接のむには粒が大きいので粉々にしてウェットフードに混ぜるのがお勧めです。

副作用のリスクもあるので、定期的に動物病院へ通う必要が出てきます。どちらかというと金銭的にも精神的にも負担が大きいので食事だけで治せるほうが楽です。

それでも、食べない食事療法食を食べさせるのは難しいので、今でも薬での治療を選択する猫も多いです。

猫の甲状腺機能亢進症にも良いハーブ、レモンバームに期待

ジジ
苦くて、変な味がしたら食べないかも。薬独特の変なにおいでもわかるし。薬が入ってるウェットフードだと嫌がる場合もあるよね。
食事もいや、薬も与えにくいような猫にできること

レモンバームという甲状腺機能亢進症に良いとされるハーブがあります。また、生のキャベツやブロッコリーといったアブラナ科の野菜は人の甲状腺機能亢進症には良いという記事が複数ヒットします。

通常のキャットフードの中でもできるだけヨウ素の低いものを選び、ハーブや野菜の力に期待することもできます。ただし、それは薬にも療法食にも頼らない方法なので自己責任ですし、個人差があります。

甲状腺機能亢進症の予防としてはよさそうですし、治療目的で導入する場合は動物病院の先生に相談しましょう。

参考:レモンバーム入りのジビエ(一般食ウェットフード)

参考:アズミラのレモンバーム100%エキス

ジジ
レモンバームのハーブは、もともと猫の心を穏やかにして落ち着けるためのハーブとしてサプリメントが作られているんだけど、甲状腺機能亢進症に対しても有効というデータもあるんだよ。
レモンバームが甲状腺機能亢進症に良いという意見の信頼性

獣医師に質問するとエビデンスがないと返答をもらえると思いますが、レモンバームに関しては昔から民間薬として甲状腺機能亢進症に使われてきたという実績があります。甲状腺機能をもとの状態に戻してくれる作用が期待されるので、亢進症にも低下症にも使えるハーブです。

民間薬やハーブ療法にはまると失敗するという意見も多いので、動物病院でもこのレモンバームの使用を認めてくれるかどうかはわかりません。それでも、試してみる価値はあります。

ジジ
レモンバームでもしも甲状腺機能が正常化したら療法食じゃなくても良くなるね。もちろん、ヨウ素と魚の缶詰には要注意だけど。ちょっと期待しちゃうな。
シニア猫
ずっと同じキャットフードで残りの余生を過ごすのも嫌だもんね。できたら違うのも食べられるようになりたい。療法食になってしまうと1種類だけなんだよね。
シニア猫に多い甲状腺機能亢進症、治療方法の選択は飼い主次第

獣医師の見解では、甲状腺機能亢進症の猫は一生療法食を食べ続けることが第一であり、

それが無理な猫には薬で管理しながら一般の食事を与えるというのが第二の選択ということのようです。

第三の選択として、レモンバームキャベツブロッコリーのようなアブラナ科の生の野菜を試してみるということもあります。どれを選ぶかは飼い主にゆだねられています。

動物病院の獣医師とも相談し、定期的な検査を行ったうえで決めるようにしましょう。

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